ヨハネの子シモン


 ヨハネの福音書 21章15~19節
     
 1.ペテロの強さと弱さ
 ペテロはイエス様の一番弟子でした。

 ペテロ(岩)という名前の通り、情熱的で一直線の信仰者です。

 彼は「皆が躓いても私は躓かない」と思っていました。
 しかし、イエス様の十字架を前にした時彼は、イエス様を三度も知らない

 と言ってしまいました。マタイの福音書26章69~75節
 彼は、自分の弱さを知らなかったのです。
 これまで彼は、生まれつきの強さで信仰を貫いてきました。

 しかし、信仰は、生まれつきの性質だけで守れるものではありません。
 
 2.イエス様の対応
 イエス様はそのペテロを取り扱うために個人的に語りかけました。
 その呼びかけはペテロではなく「ヨハネの子シモン」でした。

 ペテロは信仰の告白で与えられた名前です。しかし今は、本名で呼んで

 シモンの心の深みに問いかけているのです。
 ペテロの答えは人との比較ではなく心を差し出して「私があなたを愛して

 いることをあなたはご存知です。」でした。

 三度目に問いかけられた時「主よ。あなたは一切のことをご存じです。」
 と痛切な思いで答えました。

 一切の事とはイエス様を三度拒んだことです。そんな弱い私であることを

 ご存じですが、それでも私があなたを愛していることもまたご存じです。
 これこそが彼の本当の告白です。
  
 そして、イエス様が聞きたかったのもこの答えでした。

 イエス様は弱さを知ったシモンに「私の羊を養いなさい」と牧師としての

 合格証を出されたのでした。